【プルヴワールペシェ666】 インターバル2:fellow
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ロゼット ♂ 外見年齢22歳
⇒王立騎士団に所属し、分隊長を務めている青年。
とある出来事からラノに対して激しい殺意を抱いており、
今もなお暇を見つければ彼を亡き者にしようと神社へと飛んでいく。
明るく社交的な性格だが、生い立ちやその他詳細は不明という謎に満ちた人物。
ジオ ♂ 23歳
⇒王立騎士団に所属する青年。
シエルテイルという希少種族でロゼットの部下として、また唯一の理解者として彼の傍にいる。
細かい事はあまり気にしないおおらかな性格。
ヘルネール ♂ 24歳
⇒王立騎士団の大隊「セルパン」を統括している自由奔放な「自称・文化人」の男性。
ロゼット(主に瞳)をいたく気に入っており、彼も自分に好意を寄せていると
激しい勘違いをしている。
美しいものが好きなので、愛する事に伴う若干のリスクは気にしない性分との事。
ジョエレン ♂ 17歳
⇒王立騎士団の大隊「エーグル」を臨時で統括している寡黙な少年。
元々の隊長が他国へ赴いている為に隊長の任を任されているが、
物静かな彼にしてみれば大変な迷惑。
*配役表* 比率3:0:1 (4人台本)
【騎士団本部、廊下を歩くジオとロゼット】
ジオ :午前は定例会議、午後からは本部以外の施設の見回り…、
とりあえず今日はこのくらいだな。
ロゼット :うん、分かった。今日はそんなに忙しくないね
ジオ :たまにはこういう日も必要だろ。アンタ意外と激務だしな
ロゼット :そうでもないけどなぁ。まぁ、ジオがいてくれるから多少は楽だよ
ジオ :…俺はただ仕事してるだけだ
ロゼット :ふふ、それじゃあ行こ……
【廊下の向こうからツカツカと歩いてくる人物に言葉を止めるロゼット】
ヘルネール:ロゼーーーット!!
ロゼット :う……ヘルネール……
ヘルネール:いやいやいや、今日も美しい瞳だ…!素敵だよ、ロゼット!!
ロゼット :そ…そりゃどうも……
ジオ :(ああ…朝からこいつに掴まるたぁ…今日は厄日だな、ロゼット…)
ヘルネール:今日も朝から君に会えるなんて、本当に俺はついている!
ロゼット :結構会ってるじゃない…3日に1回くらいは
ヘルネール:うんうん、分かってるよ、分かってるとも!
俺たちは太古の昔よりこういう運命で繋がっているということを…!
ジオ :どういう運命だっつーの…
ヘルネール:ノンノン!!ジオは黙っていたまえ!これは俺たち二人の問題なのだよ
ジオ :勝手に問題作ってんじゃねぇよ…
ヘルネール:とにかく!ロゼット、今日こそ俺の元に来てくれるだろうね!?
ロゼット :またその話?…だから僕はティーグルを動かしてるんだ、
君のセルパン隊には行けないって言ってるでしょ
ヘルネール:なんと!?…ティーグルという存在が君と俺を隔てているのだね…!?
ロゼット :いや、隔ててはないと思うけど…
ヘルネール:それならばティーグルを我がセルパンに吸収してしまえばいい!
ジオ :はぁ!?じゃあティーグルはどうなるんだっつーの!
ヘルネール:安心したまえ!ロゼットは俺が責任を持って面倒を見る!
もちろん待遇としては俺の補佐だ!
ジオ :そういう問題じゃねぇよ、この変態が!
俺たち下っ端はどうするんだって言ってんだよ!
ヘルネール:そんな事知らないね。…リストラでもして貰いなさい
ジオ :こいつは…!
ロゼット :まぁまぁジオ。ヘルネールも、そんな気持ち悪い事言ってないで
いい加減この手を離してくれるかな
ジオ :(いや、さり気なくアンタが一番酷い事言ってるよ…。しかも笑顔で)
ヘルネール:おおっと、ロゼットは恥ずかしがり屋さんだね!
大丈夫、俺たちを阻むものなど、もう何もないさ!
ロゼット :(ジオ、この人殴っていいかな)
ジオ :(許可取るまでもないだろ…)
ヘルネール:なんだい、なんだい?俺に隠れて何の相談かな?
いいんだよ、ロゼット…!俺はどんな言葉でも受け止められるから!
ロゼット :ほんっっと、君っていい性格してるよねぇ…ヘルネール
ヘルネール:お褒めに預かり光栄だよ、ロゼット…。やっと俺の気持ちが…って、ぐはぁっ!
ジオ :(うわ、容赦ねぇな!)
ロゼット :さ、行こうかジオ
ジオ :あ、ああ……
【歩き出した二人の後ろから一人の人物が駆け足で近づく】
ジョエレン:ロゼットさん
ロゼット :ん……ああ、ジョエレン。どうしたの?
ジョエレン:……コートに血、付いてます
ロゼット :あ、ごめん。ありがとね
ジョエレン:あれの血なんか付けてたら、馬鹿が移りますから……。気を付けてください
ロゼット :あはは、確かに
ジオ :ジョエレンは…ああ、お前も定例会議か
ジョエレン:……不服ですが…こればかりは仕方ありません……
ジオ :代理だっけ?
ジョエレン:仰る通りです
ロゼット :若いのに大変だねぇ
ジョエレン:その点はロゼットさんも人の事を言えません。
僕は17、貴方は21ですし
ジオ :俺からしてみりゃ、お前ら年下なのに俺よか出世しやがってって話だぜ
ロゼット :あはは、確かに。まぁその内出世出来るよ、ジオも
ジョエレン:……その為にはもっと真面目にならないといけません、ジオ
ジオ :あーもー…うっせぇなー。いいんだよ、俺は。
ロゼット :ふふ。それじゃあ行こうか。
ジョエレン:はい
ヘルネール:……ロゼット…照れて殴るなんて…なんて可愛らしい奴……!
待っててくれ…!お前を必ずや我がセルパンに…!
【インターバル2:fellow/完】
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